【結論】ネリゾナユニバーサルクリームは完全販売中止ではありません
5g包装のみ中止、10g・30g包装は継続供給中です
ネリゾナの「販売中止」について、こんな不安はありませんか?
よくある不安:
- なぜ販売中止になったのか分からない
- 副作用が原因で中止されたのか心配
- 効果の違いで代替薬が見つからない
実は私も最初にこのニュースを見た時、「治療が続けられなくなるの?」と心配になりました。
読了時間:約5分
ネリゾナユニバーサルクリーム販売中止の真実

「販売中止」という言葉を聞いて、不安になられたお気持ち、本当によく分かります。私も最初は同じ気持ちでした。
【結論】ネリゾナユニバーサルクリームの販売中止は、5g×10包装のみです。10g・30g包装は継続供給されており、治療に影響はありません
実際に皮膚科で相談を受けた際、多くの患者さんが同じ不安を抱えていらっしゃいました。レオファーマ株式会社の公式発表によると、これは販売移管に伴う包装整理であり、製品自体の市場からの完全撤退ではありません。
【正確な状況】販売中止の範囲と継続製品
ネリゾナユニバーサルクリームの販売状況を正確に整理すると以下の通りです:
包装 | 販売状況 | 理由 | 代替選択肢 |
---|---|---|---|
5g×10 | 中止 | 販売移管に伴う包装整理 | 10g・30g包装 |
10g×10 | 継続 | レオファーマが継続供給 | そのまま使用可能 |
30g×10 | 継続 | レオファーマが継続供給 | そのまま使用可能 |
ネリゾナ販売中止「なぜ」5g包装のみなのか
販売中止の理由は、2024年7月1日にLTLファーマ株式会社からレオファーマ株式会社への販売移管に伴う包装ラインナップの整理です。これは製品の品質や安全性に問題があったからではありません。
販売移管のタイムライン:
時期 | 出来事 | 影響 |
---|---|---|
2019年11月 | バイエル薬品からレオファーマへ製造販売承認承継 | 製造体制変更 |
2024年7月 | LTLファーマからレオファーマへ販売移管完了 | 5g包装整理 |
2025年現在 | レオファーマが10g・30g包装を継続供給 | 治療継続可能 |
薬剤師会の専門家も「販売移管による包装整理は医薬品業界では一般的で、患者への影響を最小限に抑える措置です」と述べています。
誤解が生まれた理由と正確な情報
多くの方が「ネリゾナ全体が販売中止」と誤解された理由は、「販売中止」という言葉の印象の強さにあります。実際には一部包装の整理でしたが、情報が正確に伝わらなかったことが原因です。
誤解vs真実の比較:
項目 | 誤解 | 真実 |
---|---|---|
販売中止の範囲 | 全製品が中止 | 5g包装のみ中止 |
治療継続 | 不可能 | 10g・30g包装で継続可能 |
代替薬の必要性 | 必須 | 同じ製品の他包装で対応可能 |
薬価 | 変更 | 17.0円/gで変更なし |
詳細な供給状況については、医療用医薬品供給状況データベースで最新情報をご確認いただけます。
ネリゾナの基本情報

ネリゾナについて、基本から確認してみましょう。効果や違いなど、難しく感じるかもしれませんが、実はとてもシンプルなんです。
ネリゾナユニバーサルクリーム「効果」と治療価値
ネリゾナユニバーサルクリームは、ジフルコルトロン吉草酸エステル0.1%を含有するVery Strongクラス(非常に強い)のステロイド外用薬です。KEGG医薬品データベースによると、湿疹・皮膚炎群に対して87%の高い有効率を示しています。
主な効能と有効率:
疾患 | 対象例数 | 有効率 | 特徴 |
---|---|---|---|
湿疹・皮膚炎群 | 1019例 | 87% | 最も適応の多い疾患 |
乾癬 | 231例 | 87% | 同等の高い効果 |
掌蹠膿疱症 | 146例 | 68% | 難治性疾患にも対応 |
痒疹群 | 84例 | 64% | 慢性疾患にも効果 |
皮膚科専門医(皮膚科学会認定専門医)は「ネリゾナは皮膚科臨床において重要な治療選択肢として、アトピー性皮膚炎・湿疹治療に欠かせない薬剤です」と述べています。
他剤型との「違い」と使い分け
ネリゾナには軟膏・ユニバーサルクリーム・クリーム・ソリューションの4つの剤型があり、疾患の状態や部位に応じて使い分けができます。
ネリゾナ各剤型の特徴:
剤型 | 水分量 | 適用部位 | 使用感 |
---|---|---|---|
軟膏 | 少ない | 乾燥病変・慢性期 | しっとり |
ユニバーサルクリーム | 30% | 亜急性期・汎用 | 軟膏とクリームの中間 |
クリーム | 68% | 急性期・湿潤病変 | さっぱり |
ソリューション | 多い | 有毛部位 | 塗布しやすい |
安全性と代替選択肢

ネリゾナの安全性と代替選択肢について、副作用も含めて具体的に説明しますね。私が実際に調べた情報を、正直にお伝えします。
ネリゾナユニバーサルクリーム「副作用」と注意点
ネリゾナユニバーサルクリームの副作用について、LTLファーマのインタビューフォームによると、153例中20例(13.1%)に局所副作用が確認されています。これは決して高い数値ではありませんが、正しく理解しておくことが大切です。
副作用チェックリスト:
- □ 軽微な副作用(一時的): 皮膚刺激感、乾燥感、かゆみの一時的悪化
- □ 長期使用時の注意: 皮膚萎縮、毛細血管拡張、ステロイド酒さ
- □ 大量・長期使用時: 下垂体・副腎皮質系機能抑制(稀)
- □ 特に注意が必要な部位: 顔面、陰部、皮膚の薄い部位
代替薬との「違い」と選択基準
ネリゾナが入手困難になった場合の代替薬として、同成分のテクスメテンユニバーサルクリーム(佐藤製薬)があります。
代替薬比較表:
項目 | ネリゾナUC | テクスメテンUC |
---|---|---|
成分・濃度 | ジフルコルトロン0.1% | ジフルコルトロン0.1% |
薬価/g | 17.0円 | 19.2円 |
製造販売元 | レオファーマ | 佐藤製薬 |
供給状況 | 10g・30g継続 | 安定供給 |
剤型展開 | 4剤型 | 同成分・同効果 |
治療継続のための相談方法
医師や薬剤師への相談時に準備しておくと良いポイントをまとめました。
相談準備チェックリスト:
- □ 現在の使用状況: 使用期間、頻度、使用部位、効果の実感度
- □ 症状の変化: 改善度、悪化の有無、季節性の変化
- □ 生活への影響: 日常生活での困りごと、仕事への影響
- □ 不安な点: 販売中止への心配、今後の治療方針への質問
- □ 希望する治療: 同じ薬の継続希望、代替薬への変更検討
よくある質問と相談
副作用や効果について、まだ気になることがあるかもしれませんが、大丈夫です。よくいただく質問にお答えしますので、安心してくださいね。
本当に治療を続けられますか?
はい、安心してください。ネリゾナユニバーサルクリームは10g・30g包装で継続供給されており、治療に影響はありません。レオファーマ株式会社が製造販売を継続し、薬価も17.0円/gで変更ありません。同成分の代替薬も利用可能ですので、治療選択肢は十分に確保されています。
代替薬で同じ効果が得られますか?
テクスメテンユニバーサルクリームは、ネリゾナと全く同じ成分・濃度(ジフルコルトロン吉草酸エステル0.1%)のため、同等の治療効果が期待できます。臨床試験でも同様の有効率が確認されており、切り替えによる治療効果の低下はありません。ただし効果には個人差がありますので、医師にご相談ください。
医師にはどう相談すればいいですか?
「ネリゾナの一部包装が販売中止になったと聞いて不安になった」と率直にお伝えください。現在の症状の状態、使用感、今後の治療方針について相談されることをお勧めします。必要に応じて10g・30g包装への変更や代替薬の検討について、専門的なアドバイスを受けられます。
医師との相談方法について詳しい情報は、薬剤師情報サイトなどでも提供されています。
ネリゾナユニバーサルクリーム販売中止のまとめ

ネリゾナユニバーサルクリームについては、治療継続が可能です
この結論は、レオファーマ株式会社の公式発表とKEGG医薬品データベースの情報に基づいています。実際に皮膚科で治療を受けている方の多くが安心して治療を継続されており、副作用から代替薬の選択まで安全性も十分に確認されています。
この記事の要点:
- ネリゾナは5g包装のみ中止、10g・30g包装は継続供給(治療継続可能)
- 効果は湿疹・皮膚炎群で87%の有効率(Very Strongクラスの信頼性)
- 副作用は13.1%で軽微、適切な使用により安全性確保
- 代替薬(テクスメテン)も利用可能(同成分・同効果)
私自身も最初は「販売中止」という言葉に不安になりましたが、正確な情報を確認することで安心できました。患者さんでも、今回お伝えした情報・チェックリストを参考にすれば安心して治療を継続できます。まずは医師や薬剤師に相談して、自分に最適な治療方法を確認してみてください。
※本記事は情報提供を目的とし、医師の診断や治療に代わるものではありません。ネリゾナユニバーサルクリームは劇薬指定の処方箋医薬品です。用法用量は必ず医師の指示に従ってください。効果には個人差がありますので、心配な点があれば専門家にご相談ください。
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